10年前の出産記録

11月上旬、AM4時の破水から始まり翌日PM7時頃に息子誕生。
その時間トータル40時間。
陣痛から分娩までの時間…17時間超
先生いわく、無痛分娩にしては難産だったみたい。

 

無痛分娩といえど、ある程度の痛みのある陣痛がきてから麻酔投与し、麻酔も長時間続くものではないので、痛くなってきたらその都度投与するという感じだったので、全く痛くないわけではなかったです。

もちろん、堪え難いほどの痛みも感じませんでした。
出産前日の朝4時に破水し、病院についてからも陣痛はなかなかついてこなかった。
子宮口も2cmほど。
病院に着いて少ししてからさっそく麻酔の針を背中に通した。
夕方になっても、わたしの体に変化はないので、婦長さんから「明日の朝に促進剤かも」と言われて少しへこむ。


せっかく破水から始まったのなら、自然の陣痛待ちたい。
地味に階段上り下りしてみる。
先生からは「まぁ、まだ夜中ありますからね。陣痛がくるかもしれません。」と言われて希望を持つ。


したら、夜中の12時くらいから不規則にお腹が痛くなる。
AM2時ころには定期的に痛みだしたので看護師さんよぶ。
ここでいよいよ麻酔投与!
そしてここから飲食禁止と麻酔の副作用がはじまる。

翌日は一日中、麻酔の副作用で嘔吐しまくりでした。
陣痛の痛みはないけど、分単位で訪れる吐き気。
とにかく吐きまくり。
吐いては楽になりの繰り返し。
吐きすぎると、胃液って、なくなるんですね。
一向にベビーが下がる気配がなくて、吐き気ばかりが辛かった。
昼ごろに子宮口4cm言われたときは軽く泣きそうだった。
無痛は麻酔入れてからはずっーとNSTをつけてるので、ベッドに監禁状態のため動けないのだ。
だから子宮口が拡大してくのを寝て待つしかない。
飲食禁止だから口も渇ききっている。栄養剤は点滴から。
口がカラカラだから、ティッシュに水分を含ませ、唇をふいてもらう。
午後のニ時に婦長から子宮口9cmと言われ、一気にやる気が出てくる!
この渇きと吐き気から救われる!!
我が子との対面よりも、それを先に思った…。
次に婦長が見に来たときには、ベビーの頭がそこまで見えていたし、息みたい感じもあったので、いよいよLDR室に車いすで運ばれる!

 脚の感覚が麻酔であまり無いため立てないのだ。
普通分娩の人は歩いて行ってたけど。


LDRに入ったのが、だいたい16時くらい。
よしっ!産める!
と思ったら婦長さんからの衝撃の一言。
この日は木曜日で午後はいつも休診。そのため、院長先生は木曜日の午後に予定を入れることが多いらしい。
「先生ね、工務店に行ってて17時じゃないと帰ってこないの。だからベビーちゃん誕生はそれ以降になります。」

!!!!!!

わたしは無痛だから薬で調節しながら生まれる時間を調整できてしまう。
だから先生も工務店に行ったのだろう。
いくら無痛で痛み感じないとはいえ、ベビーの頭が下がってきてるのはわかるし、息みたい!ってなってきた。

痛くないけど、張る感覚はあるからそれに合わせて息む!
婦長さんからは、
「頭見えてるし、これは何回も息まなくてもすぐ出てくるよ」
と言われてたから18時前には会える!と思ってた。

 

息み開始して早2時間たとうとしている。
痛くないけど、痛くないけどね、
2時間もいきみつづけると、しかも一日中飲まず食わずのあとで、体力の限界ってのがあるざんす。

そのとき、嘔吐のビッグウェーブきたる!!
思いっきり嗚咽!!
腹に力もくわわる。
それでベビーがかなり下りてきたらしい。
助産師さんに
「先生呼んでくるね!」
と言われ俄然やる気アップ!←いつの間にか帰ってきた。


いきむたんびに、「出ろー!」とベビーに念を送っていたわたし。
先生といきむ!
フーノーフーノーフッ!!
そして切られたー!
切ったと同時に、息むのやめてくださいと言われ、
目の前にはベビーの頭が!
ドゥルン!!!
という感じとともに元気な元気な泣き声が聞こえましたー
出てきた瞬間はお腹がめっちゃ波打ってた。


わたしもやっと出てきたという達成感で泣いてました。感動というより、達成感(笑)
産まれたばかりのベビーを胸にのっけられた。
すごくあったかくて、ずっしり重かった。
わたしはその後も吐き気に襲われてたので、カンガルーケアどころではなかったのが残念だった。

分娩時間17時間28分。
安産ではなかったけども、無事に産まれてきてくれてよかった。
薬が完全に抜け、吐き気も無くなったのは翌朝。


無痛分娩考えてる人は、ものすごい吐き気を催すこともあるかもしれないってことを頭の隅に置いておいたほうがいいかもしれません

ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

※作成したのは10年前です。できるだけ当時のままの文書で残しています。

 今の無痛分娩と違う部分があるかもしれません。

 当時は何とも思っていませんでしたが、産婦や患者が麻酔下であるにも関わらず医師   

 が不在になることが安全であるとは思えません。無事に生まれてきてくれたからいい

 というわけではなく、何か事故が起きたらどうするつもりだったのだろうと、今思い

 返すと怖いです。

 その医師は愛想がとてもいいです。でもそれだけで病院を選んではいけないと心底思

 っています。